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福井移住400年記念 岩佐又兵衛展(福井県立美術館) [美術展]

岩佐又兵衛展.jpg
2016年7月22日(金)〜8月28日(日)
福井県立美術館

名作そろい踏みの又兵衛展ですが、展示室はがらがらでした。平日だからなのか、福井だからなのか、それとも又兵衛の知名度がまだまだ低いのか、どんな理由にしてももったいないことです。若冲と同じく辻惟雄先生が再評価した「奇想の画家」のひとりなのに…。でもわざわざ福井まで行くなんて、物好きといえば物好きです。

岩佐又兵衛は39歳から60歳まで脂ののった時期を福井で過ごし、多くの傑作を描いています。今だって、福井は東京や京都から足を運ぶには遠い場所。でもだからこそ、又兵衛はのびのびと人目を気にせず、自由に描けたような気がします。絵師だって人気商売だろうから、主流に近い場所では癖の強い画風は受容されず、個性は消されていたかもしれません。又兵衛を福井に招いた福井藩主 松平忠直はかなりの残虐非道な暴君だったそう。福井という場所と松平忠直という人物が岩佐又兵衛を又兵衛たらしめたのかもしれない、と誰もいない展示室で思いを巡らせました。

学校の課題なのか、地元の制服姿の学生さんが何人か展示室をうろうろしていました。「山中常盤物語絵巻」の残虐さはR18だと思うのですが、18歳未満の彼らはどう思うのかしら。まあ、今はネットやゲームで過激な表現には慣れているだろうから、それほど刺激を感じることはないのかもしれません。でも、当時の人はびっくりしただろうなぁ…。とても女子供には見せられない絵巻だったと思います。

最後の展示室は歌仙図や風俗画など、画題がノーマルなので安心して見られました。大きなグルグルの輪が印象的な「豊国祭礼図屏風」はMOA美術館でみて以来2回目ですが、本当に見飽きません(そのときの記事)。なにしろ人がいないので、心ゆくまでじっくりと満喫できました。う~ん、嬉しいような、若冲にぼろ負けみたいで、悔しいような…。でも、若冲にはNHKや日経新聞がついているし、そうそうたる一部上場企業がスポンサー、おまけに宮内庁まで協力しています。一方、又兵衛はスポンサーなし。勝負は最初からついていますね…。でも、私は判官びいきで又兵衛を応援します!

参考
福井移住400年記念 岩佐又兵衛展-この夏、謎の天才絵師、福井に帰る-
主催:福井県立美術館
生誕300年記念 若冲展
主催:東京都美術館(公益財団法人東京都歴史文化財団)、日本経済新聞社、NHK、NHKプロモーション
協力:宮内庁
協賛:積水ハウス、トヨタ自動車、ニューカラー印刷、富士ゼロックス、三井住友海上火災保険、三井物産
輸送・展示協力:大光電機、チームラボ、日本航空、三菱レイヨン


奇想の系譜(ちくま学芸文庫)

奇想の系譜(ちくま学芸文庫)

  • 作者: 辻 惟雄
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2004/09/09
  • メディア: 文庫



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京都から福井へ小旅行 氣比神宮 [寺・神社]

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福井で岩佐又兵衛展があると知って、福井に行こうと調べてみたら、東京⇔福井間ってとても交通の便が悪いんですね。新幹線にしても飛行機にしても、日帰りは大変そうだし、交通費だって馬鹿になりません。そこまでするかためらいつつ、どうしようかなぁ、と保留にしていたのですが、ふと京都からのルートを調べてみたら、楽々で日帰りができます。交通費だって東京からに比べたら激安。これ幸いと京都旅行の計画に福井行きを組み込みました。

まずは、北陸本線を途中下車して氣比神宮(けひじんぐう)へ。敦賀駅下車徒歩15分、越前国一之宮です。主祭神の伊奢沙別命(いざさわけのみこと)は海上交通、農漁業をお護りする神さまだそう。土地柄がよく分かります。興味深かったのは、境内の北東にある小学校の校庭にある「土公」と呼ばれる小さな丘。社伝では気比神はこの土公に降臨したといわれているそう。最澄や空海も祈祷を行なった場所と伝えられています。

この土公の向こう側には、きれいな山容の「天筒山(てづつやま)」が望まれます。伊奢沙別命はこの山に降り立ってから、土公に降臨したのですって。おそらく古代、日本海から敦賀港に入るとき、天筒山がその目印になったのでしょう。天然の良港を有する敦賀ですが、今では原子力発電所の多く立地する場所。「もんじゅ」も敦賀市でしたね…。どうか氣比神宮のご加護がありますように…。


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氣比神宮の北東に位置する天筒山


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初めての祇園祭 後祭りの山鉾巡行 [寺・神社]

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後祭りの山鉾巡行の順路は、烏丸御池→河原町御池→四条河原町→四条烏丸。先祭りとは逆回りになります。御池通りは車道も歩道も広いので、それほどの混雑感はありませんでした。ゆっくり進む山鉾と一緒に河原町まで歩き四条に下り、ここで辻回しを見学。さすがに四条通りは人がいっぱいで前にも後にも進めないほどでした。

見どころは今年復元された龍頭の木目も新しい大船鉾の辻回し。迫力満点でした。四条河原町からは山鉾とは別れ、八坂神社へ。祇園祭は八坂神社の祭礼。期間限定の御朱印をいただきました。でも祇園祭って普通の神社のお祭りとはだいぶ違いますね。宗教色はごく薄くて、神事というよりは山鉾町の懸装品自慢行事にみえました。京都ってお寺や神社が多いけど、宗教以上に老舗のお店や代々続くお公家さんの方が力が強そうです。これが奈良だと宗教色一色。お水取りにしてもおん祭りにしてもあくまでも東大寺や春日神社の神事。それに比べると京都のお祭りって住民主導型です。さすが京都。憧れるけど、やっぱり部外者には住みにくそうです。


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初めての祇園祭 後祭りの宵山 [寺・神社]

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祇園祭の「後祭り」に行きました。TVや新聞のニュースで取り上げられるのはだいたいが7月17日の前祭り。山鉾の代表選手といえる長刀鉾も前祭りの巡行です。その1週間後に行われる後祭りは2014年におよそ50年ぶりに復活したばかり。まだまだマイナーなのか、ホテルの予約も取りやすく、巡行もそれほどの混雑なく見学できました。

まずは、巡行前夜の「宵山」で山鉾を見学。提灯に照らされた山鉾がお祭りの雰囲気を盛り上げてくれます。山鉾を飾るタペストリーや人形は見ごたえがあって見飽きません。たくさん写真を撮りました。真夜中近く、23時過ぎからは南観音山の「あばれ観音」へ。本尊の楊柳観音をしばりつけた御輿をかついで町内を猛ダッシュかつ激しく揺らす不思議な行事です。路上の見学人も多く、異様な盛り上がりでシャッター音やフラッシュが賑やかしい。こんな夜中に、それも明朝は巡行だというのに、怪し気な儀式に違和感を持ちつつも、なんだか愉快でした。ホテルに戻ったのは日付が変わってから。いよいよ山鉾巡行は明日の9時30分からです。


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