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日本画の教科書 東京編ー大観、春草から土牛、魁夷へー [美術展]

日本画の教科書 東京編.jpg
日本画の教科書 東京編ー大観、春草から土牛、魁夷へー
2017年2月16日(木)~4月16日(日)
山種美術館

京都編に引き続き、東京編。もっと日本美術院(=横山大観)の存在感が大きいのかと思っていたらそうでもなく、文展なども頑張っていることがわかりました。大観が苦手なので腰が引けていたのですが、心配しすぎだったみたい。いろんな作風の画家がいました。

いちばんのお気に入りは川合玉堂の「早乙女」。6月のさわやかな日差しの中、うら若き乙女たちが田植えをしています。田んぼの余白が大きくとられていて、のびのびとした開放感が気持ちいいです。そもそも稲の苗を水田に植えつける女性を「早乙女」というんですね。今ではもう見られなくなってしまった古き良き日本の風景です。

川合玉堂 早乙女.jpg
早乙女(川合玉堂)



今回初めて名前を知った西郷孤月の「台湾風景」は亜熱帯の湿度を感じさせる幻想的な絵です。もちろんその絵にも目を引かれましたが、孤月の生涯にびっくり。もしかしたら横山大観に代わって日本画壇を担っていたかもしれない人物なのです。大観らとともに東京美術学校の第一期生として学び、日本美術院の設立メンバーでもあり、橋本雅邦門下の四天王(大観・観山・孤月・春草)のうち最も将来を嘱望され、雅邦の娘と結婚までしています。ただ、雅邦と上手くいかず、お酒におぼれて離婚。中央画壇を離れて放浪し、台湾へ渡って描いたのが「台湾風景」なんですって。その生涯を知ると作品から孤月の孤独ややり切れなさが伝わってきます。これまで観山や春草の展覧会にも足を運んできたし、日本美術院周辺の画家のことはよく知っているつもりでしたが、こんな隠れキャラがいたんですね。


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